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    <title>消化 on クロコの食と健康ラボ</title>
    <link>https://my-blog-dh3.pages.dev/tags/%E6%B6%88%E5%8C%96/</link>
    <description>Recent content in 消化 on クロコの食と健康ラボ</description>
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    <lastBuildDate>Thu, 24 Sep 2026 00:00:00 +0900</lastBuildDate>
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    <item>
      <title>唾液という多機能液 ― 噛むことを「前処理」として設計し直す</title>
      <link>https://my-blog-dh3.pages.dev/posts/daeki-zenshori/</link>
      <pubDate>Thu, 24 Sep 2026 00:00:00 +0900</pubDate>
      <guid>https://my-blog-dh3.pages.dev/posts/daeki-zenshori/</guid>
      <description>&lt;p&gt;唾液のことを、ずっと「口の中の水」だと思っていました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;食べ物を湿らせて、飲み込みやすくするためのもの。
せいぜい、消化を少し助けるくらいのもの。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;食生活を変えていく過程で咀嚼について調べたとき、その認識がまるごと崩れました。
唾液は水ではなく、6つの仕事を同時にこなしている多機能液でした。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&#34;分かっているだけで11種類&#34;&gt;分かっているだけで11種類&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;唾液に含まれる成分を、確認できたものだけ並べてみます。&lt;/p&gt;
&lt;table&gt;
	&lt;thead&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;th&gt;成分&lt;/th&gt;
					&lt;th&gt;働き&lt;/th&gt;
			&lt;/tr&gt;
	&lt;/thead&gt;
	&lt;tbody&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;アミラーゼ&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;デンプンを麦芽糖に分解する&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;ムチン&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;食べ物をまとめ、飲み込みやすくする。粘膜を保護する&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;リゾチーム&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;細菌の細胞壁を壊す&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;ラクトフェリン&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;細菌に付着して発育を阻害する&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;分泌型IgA&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;侵入した病原体にくっついて無力化する&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;ペルオキシダーゼ&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;抗菌作用に加え、活性酸素を消去する&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;ヒスタチン&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;細菌の繁殖を抑える&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;カルシウム・リン酸イオン&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;溶けた歯のエナメル質を再石灰化する&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;スタテリン&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;リン酸カルシウムの沈殿を抑え、歯が溶けるのを防ぐ&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;重炭酸イオン&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;口の中の酸を中和する（緩衝作用）&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;ガスチン・亜鉛&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;味を感じやすくする&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
	&lt;/tbody&gt;
&lt;/table&gt;
&lt;p&gt;整理すると、役割は6つに分かれます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;消化&lt;/strong&gt;（アミラーゼ）、&lt;strong&gt;保護と嚥下&lt;/strong&gt;（ムチン）、
&lt;strong&gt;抗菌&lt;/strong&gt;（リゾチーム・ラクトフェリン・ペルオキシダーゼ・ヒスタチン）、
&lt;strong&gt;免疫&lt;/strong&gt;（IgA）、&lt;strong&gt;歯の修復&lt;/strong&gt;（カルシウム・リン酸・スタテリン）、
&lt;strong&gt;pH調整&lt;/strong&gt;（重炭酸イオン）、そして&lt;strong&gt;味覚&lt;/strong&gt;（ガスチン・亜鉛）。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一つの液体が、これだけの機能を同時に持っている。
システムで言えば、単機能のユーティリティだと思っていたものが、
実は6つのサービスを載せた共有基盤だった、という感じです。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&#34;出どころは3つある&#34;&gt;出どころは3つある&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;唾液は、耳下腺・顎下腺・舌下腺という3つの大きな唾液腺から出ています。
そして、それぞれ性質が違います。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;&lt;strong&gt;耳下腺&lt;/strong&gt;：サラサラ（漿液性）&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;strong&gt;舌下腺&lt;/strong&gt;：ネバネバ（粘液性）&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;strong&gt;顎下腺&lt;/strong&gt;：その両方をあわせ持つ（混合性）&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;面白いのは、状況によって主役が入れ替わることです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;食事中など「噛んでいる」ときは、サラサラの耳下腺の分泌が多くなる。
何もしていない安静時は、顎下腺のほうが多くなる。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;噛むと口の中が水っぽくなるのは、気のせいではなく、
実際に出てくる唾液の種類が切り替わっているからです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;分泌量は成人で1日1.0〜1.5リットル。500mlのペットボトルで2〜3本分を、
毎日、自分の体が作っていることになります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ただしこの量は一定ではありません。
ストレス、疲れ、加齢、薬の副作用などで減ることがあるとされています。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&#34;消化は胃から始まっていない&#34;&gt;消化は胃から始まっていない&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;ここから、噛むことの話に移ります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;唾液のアミラーゼは、口の中でデンプンを麦芽糖に分解します。
つまり、消化は胃で始まるのではなく、噛んでいる時点ですでに始まっている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;自分はこれを、恥ずかしながら知りませんでした。
「口＝入り口、胃＝消化」という素朴なモデルで理解していたのです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;正しくは、口が消化の第一工程です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;噛むというのは、&lt;strong&gt;前処理&lt;/strong&gt;です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;前処理を飛ばしたときに何が起きるかは、
システムを触ったことがある人なら想像がつくと思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;負荷は消えません。次の工程に、そのまま積み上がるだけです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;自分が噛むようになった理由は、精神論ではなく、この構造でした。
「よく噛みなさい」という言葉は30年間まったく響かなかったのに、
「前処理を飛ばしている」という理解の仕方をした途端に動けたのです。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&#34;江戸の人は同じ時間で16倍噛んでいた&#34;&gt;江戸の人は、同じ時間で1.6倍噛んでいた&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;時代ごとの咀嚼回数を推計したデータがあります。
再現した食事をもとにした推計値ですが、傾向としては示唆的です。&lt;/p&gt;</description>
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